迷路で遊びたかったのに立ち入り禁止のクノッソス宮殿
ギリシャのクレタ島にはミノア文明の遺跡が残っています。その中でもクノッソスの遺跡は迷路のように部屋が作られていることで有名です。
この遺跡が迷路のようになっているのには理由があります。古代の言い伝えではこの迷宮はミノタウロスという怪物を閉じ込めるために造られました。1度中に入ったら外には出られないと言われているほど複雑な構造になっていて、毎年ミノタウロスへの犠牲として若者たちが送り込まれていました。
この若者は地元のクレタ島の子ではなくアテネの人間だったということですから、昔の国の勢力というものが何となく想像できますね。若い国民の命を差し出さなければいけなかった当時のアテネの町と、エジプト文明の香りを持つ強大なミノア文明だったのでしょう。
一応説明しておきますと、ある年に犠牲に選ばれた若者の中にテセウスという男性がいました。彼は迷宮で迷わないように糸玉をほぐしなら歩き、怪物ミノタウロスを倒すと糸をたよりに迷宮を脱出してアテネに無事に戻ったと伝えられています。
このクノッソスの遺跡を迷子になりながら歩きまわるのを私は楽しみにしていました。遺跡でなくても迷路は楽しいものですよね。クレタ島の中心都市イラクリオンからバスで小1時間ほどかけてクノッソスの遺跡に到着します。
そして私はがっかりしました。遺跡にはロープが張られていて、迷路のような内部は立ち入り禁止だったのです。そんなことガイドブックにも書いていませんでしたし、最初からそうだと知っていれば行かなかったのに…。
遺跡を見るためには迷路のようにややこしく歩き回らないといけませんでした。どこをどう歩けばロープの向こう側に行けるか、というのが私に与えられた課題でした。迷宮の中に入りたかったのに、その上の天井にあたる部分を歩くこともありました。これでは情緒もへったくれもありません。ひどいと思いませんか?
クレタ島へのフェリーは冷房がききすぎて寒かったです。節約のために個室をとらず、大広間で寒さを我慢してまでクノッソスの遺跡を見に行ったというのに…。
旅行には発見がつきものだと言いますが、がっかりさせられる現実はごめんですね。